抄録
地球シミュレータやIBM BlueGene/Lといったスーパーコンピュータ上で並列FEMソルバーを用いることにより、一億自由度を超える規模の三次元構造解析が可能となっている。このような規模の解析結果を可視化するためには、グラフィックスクラスタまたはスーパーコンピュータを用いたソートラスト型並列ポリゴンレンダリングが有効である。本研究では、この並列レンダリングの性能ボトルネックを解消するために、ランレングス法と差分符号化に基づく高速画像圧縮を用いた画像合成の高速化を試みる。大規模構造解析結果の可視化において、本手法を用いることでPCクラスタ上で1.7億ポリゴン/秒の描画性能を達成した。