2024 年 2024 巻 1 号 p. 20241005
物理現象は複数の場が相互作用する連成現象であり、その理解と予測には数値シミュレーションが広く利用される。
近年計算機の性能向上により、大規模なシミュレーションと可視化が可能になった。大規模な解析対象の可視化は、注目領域の特定が難しく、インタラクティブ可視化が重要な役割をもつ。
特に連成解析では、対象に応じて異なる数値計算手法が用いられ、計算結果の汎用的な可視化は容易ではない。
本研究では、これらの問題を解決するために、数値解析手法に依存しない汎用的な大規模データ可視化システムを提案する。
陰関数表現を用いたマーチングキューブ法に分散メモリ並列処理を適用し、その性能を評価した。
並列性能評価から、提案システムが高い並列性能を持つことが確認された。