日本小児看護学会誌
Online ISSN : 2423-8457
Print ISSN : 1344-9923
ISSN-L : 1344-9923
重症心身障害児者とその家族への外来看護師の思いの変化 : アクションリサーチを通して
甲斐 恭子佐藤 朝美草柳 浩子川名 るり筒井 真優美下道 知世乃後藤 淳子江本 リナ平山 恵子松本 沙織山内 朋子
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 20 巻 1 号 p. 70-77

詳細
抄録
本研究は、重症心身障害児者(以下、重症児(者))とその家族への外来看護を外来看護師と話し合い、看護師の重症児(者)とその家族への思いがどのように変化するのかを明らかにする目的でアクションリサーチを行った。研究参加者は小児科外来勤務に携わる看護師5名、アクションは勉強会等を行い、データ収集は質問紙調査、参加観察、インタビュー等により行った。重症児(者)へかかわる看護師に関する変化について共同研究者間での分析を行い、妥当性を検討した。6回の勉強会での対話を通して、看護師は1)重症児(者)へのかかわりが難しいと感じていたことを語り始め、2)重症児(者)への看護の悩みを共有し、3)家族から教えてもらう姿勢が大切という気づきから、重症児(者)とその家族への思いが変化していき、外来でのかかわりが変化した。
著者関連情報
© 2011 一般社団法人 日本小児看護学会
前の記事 次の記事
feedback
Top