抄録
本研究は、重症心身障害児者(以下、重症児(者))とその家族への外来看護を外来看護師と話し合い、看護師の重症児(者)とその家族への思いがどのように変化するのかを明らかにする目的でアクションリサーチを行った。研究参加者は小児科外来勤務に携わる看護師5名、アクションは勉強会等を行い、データ収集は質問紙調査、参加観察、インタビュー等により行った。重症児(者)へかかわる看護師に関する変化について共同研究者間での分析を行い、妥当性を検討した。6回の勉強会での対話を通して、看護師は1)重症児(者)へのかかわりが難しいと感じていたことを語り始め、2)重症児(者)への看護の悩みを共有し、3)家族から教えてもらう姿勢が大切という気づきから、重症児(者)とその家族への思いが変化していき、外来でのかかわりが変化した。