抄録
本研究の目的は、混合病棟で働く看護師の子どもへの遊びに対する意識を知り、遊びに関するアクションを起こすことで看護師の意識、行動にどのような変化が生じるのかを明らかにすることである。研究デザインはアクションリサーチであり、子どもへの遊びに関する意識と行動がどのように変化するのかを半構成的面接および参加観察によりデータを収集し、分析した。結果、看護師は遊びの捉え方が狭義であり、他の看護師に気兼ねして遊んでおり遊びへの罪悪感を持っていることがわかった。そこで文献を紹介し、話し合いの場を設け、日常で行われていた遊びのケアを振り返り、ケアの意味づけをした。その後、看護師は罪悪感を語ることがなくなり、遊びが日常のケアの中で行われていることを自ら認められるように変化し、また子どもを尊重する行動がとられていた。