抄録
本研究の目的は、プレパレーションの5段階における看護師の認識と実践の現状を明らかにすることである。2010年5月から7月にかけて、総合病院および小児専門病院の小児病棟、小児科病棟、小児成人混合病棟、小児科外来に勤務する看護師を対象に自記式質問紙調査を行った。207名の看護師から回答を得て(回収率36.1%)、171名を分析の対象とした。調査項目は看護師の基本属性、プレパレーションに関する項目、プレパレーションの5段階における看護師の認識と実践からなり、認識と実践の関連をSpearmanの順位相関で分析した。子どもの年齢階層や調査項目により看護師の認識と実践頻度に相違が認められた。しかし、実践頻度は認識と比較すると全体的に低い傾向にあった。また、プレパレーションの第1から第3段階までの認識と実践に相関が認められない項目が多く、今後は入院前の関わりや入院生活、処置、検査に向けての準備段階における看護師の実践を強化させ、5段階に準じたプレパレーションの実践が求められる。