本研究では、小児看護学実習における教員と臨地実習指導者に焦点を当てて文献検討を行い、実習指導の内容を明らかにすることを目的とした。
「看護学実習」 「小児」 「看護系大学」 に関連するキーワードを用いて、2007年から2013年7月、 「原著」 に限定して文献検索を行い、教員を対象とした論文21件、臨地実習指導者を対象とした論文4件の計25件から実習指導の内容に焦点を当てて分析した。
教員の具体的なかかわりとして、①カンファレンスの有効活用、②実習中のヒヤリハットや倫理的な場面でのかかわりについて記述されていた。しかし、子どもと家族へ直接接する場面を取り上げて記述されたものはなく、かかわりが効果的であったと考察されていても、教育評価の方法が記述されたものはなかった。臨地実習指導者のかかわりについて記述された論文はなかった。
今後は子どもと家族への接し方やケアについての具体的な指導内容を明らかにするとともに、教育評価の方法についても検討することが課題である。