日本小児看護学会誌
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研究報告
小児の訪問看護の際に訪問看護師が行った他機関・多職種との連携
松﨑 奈々子阿久澤 智恵子久保 仁美今井 彩青栁 千春下山 京子佐光 恵子金泉 志保美
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キーワード: 訪問看護師, 小児, 連携
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2016 年 25 巻 2 号 p. 31-37

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抄録

 【目的】小児訪問看護の際に訪問看護師が行った他機関・多職種との連携内容を明らかにし、連携における訪問看護師の役割について示唆を得ることである。

 【対象と方法】A県内の訪問看護ステーションに勤務し、小児の訪問看護を経験したことのある訪問看護師12名。半構成的面接法によるインタビュー調査を実施した。

 【結果】訪問看護師は、【小児と家族についての情報共有】、【小児と家族のための退院支援】、【在宅での支援方針の決定】を連携の基盤とし、小児のニーズを満たすための【多職種の専門性を活かしたケア提供】、【小児のニーズに応じて専門職を巻き込む】働きをしていた。

 【考察】訪問看護師は、情報共有や協議を通じて連携するための基盤をつくり、在宅生活を送る中での様々な状況や小児の成長・発達に応じて必要な他機関・多職種とつながり、小児と家族の支援体制に他機関・多職種を巻き込んでいく役割があることが示唆された。

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© 2016 一般社団法人 日本小児看護学会
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