2016 年 25 巻 2 号 p. 38-44
小児のセルフケア看護理論構築のため大学教員6名と小児看護専門看護師6名に小児のセルフケアをどう捉えるかインタビューを行い、セルフケアについて語られた内容から実践に活用する視点で分析を加えると18のカテゴリーに分類された。これらより小児のセルフケア看護理論の必要な要素として、『子どもの発達に応じたセルフケア』、『子どもをできる主体として捉える』、『子どものエージェンシーとしての能力』、『子どもにおける依存と不足の意味』、『依存的ケアエージェンシーとしての能力』、『子育ての文化と甘え』、『親子のありよう』、『親役割』の8つが抽出された。これらの要素について、どのようにわかりやすく説明するかが今後の課題である。