日本小児看護学会誌
Online ISSN : 2423-8457
Print ISSN : 1344-9923
ISSN-L : 1344-9923
研究報告
重症心身障がい児の定期的レスパイト入院中に行う在宅ケアの調整に向けた看護師のかかわり
酒井 結実
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 26 巻 p. 65-71

詳細
抄録

 目的 : 重症心身障がい児の定期的レスパイト入院中に在宅ケアの調整に向け、看護師が子どもと家族へどのようにかかわっているかを明らかにする

 方法 : Leininger民族看護学の研究方法に基づき、小児病棟で参加観察とインタビューを行い分析した。主要情報提供者は看護師7名、一般情報提供者は重症心身障がい児と家族14名、医師2名であった。

 結果 : 大テーマ 「レスパイト入院ごとの子どもの体調や家族の負担をみた上で、次回のレスパイト入院までのケアを見極め、家族が主体となって今の子どもと家族に合った在宅ケアを作り上げ、子どもと家族が今後も家での生活を続けられるようにしていた」 の根拠となる5つのテーマが導き出された。

 考察 : 定期的レスパイト入院は変化し続ける子どもと家族に合ったケアを見つけ、家族のやり方を尊重しながら新しいケアを作り上げる機会になっていた。

著者関連情報
© 2017 一般社団法人 日本小児看護学会
前の記事 次の記事
feedback
Top