日本小児看護学会誌
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研究
小児看護学実習初期における 「子どもとの関係アセスメント尺度」 の開発
小代 仁美楢木野 裕美
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2018 年 27 巻 p. 149-156

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抄録

 目的 : 小児看護学実習初期に学生が子どもとの関係をアセスメントする 「子どもとの関係アセスメント尺度」 を開発し、信頼性と妥当性を検討することである。

 方法 : 尺度の構成概念を設定し、文献より項目選定をした。内容妥当性と表面妥当性の検討をし、結果を基に項目修正をして55項目の尺度原案を作成した。そして、尺度原案の信頼性と妥当性の検証をした。対象は学生1,132名。方法は質問紙調査。分析は因子分析、Cronbach’s α、相関分析。すべての研究は所属機関の研究倫理委員会の承認を得て行った。

 結果 : 有効回答190部。項目分析、探索的因子分析により3下位尺度30項目の尺度を作成。Cronbach’s αは高く、外部基準とは正の相関がみられた。

 考察 : 尺度の信頼性、妥当性が確認された。本尺度は、看護系大学の学生が子どもとの関係をアセスメントすることに加えて、教員の教育的介入に用いる活用も期待できる。

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© 2018 一般社団法人 日本小児看護学会
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