2019 年 28 巻 p. 139-147
本研究の目的は、アレルギー疾患をもつ思春期にある子どものレジリエンスの構造を検討し、子どもの家族、友人、教師、医師、看護師への信頼感を示す指標として 「相談できる」 「支えてくれている」 と 「説明してくれる」 か、または 「協力してくれる」 の3項目を用い、その評価の違いがレジリエンスに及ぼす影響を明らかにすることであった。レジリエンス尺度の因子分析で検討した結果、4因子構造が確認され、なかでも第4因子である 「意見有用性」 は、他者からの助言を受容し、自己の思考判断に役立て適応に変えるという、アレルギー疾患をもつ子どもに必要な要素を示すことができた。また、アレルギー疾患をもつ子どもを囲むそれぞれの立場の者が、子どものレジリエンスを高める上で異なる働きをしていることが示された。