2019 年 28 巻 p. 148-155
学生が子どもの意思を尊重した看護を実践するプロセスを明らかにする。方法はグラウンデッド・セオリー・アプローチを参考にした質的帰納的研究で行った。対象は、研究開始の9か月以内に小児看護学実習を修了した、A大学看護学部の3、4年生、7名とする。結果、学生が子どもの意思を尊重した看護を実践にするプロセスは、今までの看護体験や看護師とのかかわりを通して身につけた【臨地実習に取り組む姿勢】を基盤に、【子どもの気持ちに添った看護ができない】状況において、【“子どもの意思を尊重した看護” となっているのか揺れる】体験を倫理的ジレンマとしてとらえ、【子どもの意思を尊重する看護学生としての倫理的行動】へと意味付けるプロセスとして表すことができた。今後、教員や指導者は、本プロセスを病棟実習での実習指導に活用し、学生が子どもの意思を尊重した看護実践を獲得できるよう支援していく必要がある。