目的 : 成人先天性心疾患患者 (以下、患者) が、自分の疾患と向き合いながら、就職、就労継続を目指すプロセスを明らかにすること。
方法 : 20代~30代の患者9名に半構成的面接を行い、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析した。
結果 : 8カテゴリー<常態的にある心疾患>、<シビアな現実との対峙>、<自分の心臓への関心の高まり>、<わかり合える人との出会い>、<自分の存在意義を見出す>、<自分の身体を大事にする>、<長く働き続ける努力>、<いつかくる心機能悪化の予感>、1コアカテゴリー【人生の長距離ランナーを目指す生き方】が抽出された。
結論 : プロセスは重層的で循環し、疾患や人間関係を再構築し社会で生きる過程が描かれていた。患者が社会で居場所をみつけ、自分らしい人生を歩むことができるために、看護師は、就職時期の疾患理解への再教育や存在意義の自覚を促していく必要性が示唆された。