2019 年 28 巻 p. 220-227
目的 : 障害児通所支援を利用する子どもと家族への支援に関する研究動向と課題を文献検討により明らかにし、看護職に求められる役割について検討することである。
方法 : 医学中央雑誌Web版 (ver. 5) を用いて、「障害児」、「通所」、「デイサービス」、「児童発達支援」、「放課後等デイサービス」、「保育所等訪問支援」 とし、26件を分析対象とした。文献の年次推移、研究の種類、研究デザイン、対象者、記述内容から研究の動向を分析し、記述内容は①研究テーマ、②看護職による支援に関する記述について質的記述的に分析した。
結果・考察 : 文献は増加傾向にあるが、看護職による支援について記述のある文献は6件のみであった。看護職には個別性に応じた質の高い看護力が求められることが示唆されたが、通所支援にかかわる看護職の配置や具体的な活動内容などは研究として明らかにされておらず、詳細を明らかにする必要がある。