日本小児看護学会誌
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二分脊椎症児の清潔間欠的導尿に関する文献検討
徳島 佐由美
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2019 年 28 巻 p. 214-219

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抄録

 本研究は、二分脊椎症児の清潔間欠的導尿 (以下、CIC) に関する研究の動向、および今後の研究の課題について、国内17件の文献から検討を行った。その結果、個別性に応じた清潔間欠的自己導尿 (以下、CISC) 指導について、CICに対する家族の認識について、学童期における二分脊椎症児のCICに対する認識についての研究があることが明らかになった。文献検討の多くは、二分脊椎症児の個々の障がいに応じたCISC指導に関するものであり、また調査対象者は二分脊椎症の家族か本人であった。家族は我が子が就学する時期に支援体制について不安を抱き、二分脊椎症児本人は学童期にはCISCを確立させることができるが、親子関係がその後のCISC継続に影響を及ぼしていることが示唆された。今後は二分脊椎症児の発達段階と親子関係に着目した具体的なCISC指導方法についての調査研究が必要である。

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© 2019 一般社団法人 日本小児看護学会
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