日本小児看護学会誌
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研究
食物経口負荷試験を受ける子どもと保護者への小児アレルギーエデュケーターの看護実践
西田 紀子盛光 涼子
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2019 年 28 巻 p. 248-256

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抄録

 本研究の目的は、食物経口負荷試験 (以下、負荷試験) を受ける子どもと保護者への小児アレルギーエデュケーター (以下、PAE) 資格をもつ看護師の具体的な看護実践を明らかにすることである。PAE資格をもつ看護師を対象にフォーカス・グループインタビューを実施し、その内容を質的記述的に分析した。その結果、第1に、PAEは【スムーズな負荷食物摂取のための支援】として、『負荷試験の事前支援』『子どもの食べようとする気持ちを引き出す支援』を実践していた。第2に、PAEは【子どもの安全を守る 「症状の早期発見と確実な対応」】として、『事前アセスメント』『症状の早期発見』『観察・アセスメント時の姿勢』『安全を守る症状出現時の処置』を実践していた。第3に、PAEは【負荷試験の時間を利用したアプローチ】として『日常生活への支援』『アナフィラキシー対応教育』『前向きにFA医療に向かう支援』を実践していた。

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© 2019 一般社団法人 日本小児看護学会
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