2019 年 28 巻 p. 292-299
研究の目的は、保育所に勤務する看護職者の役割受容とその関連要因について明らかにすることである。研究対象は、全国保育園保健師看護師連絡会に所属する看護職者759名で、自記式質問紙を郵送し、182名から回答を得た (回収率24%)。調査内容は、保育施設の現状、保育所看護職者の背景、保育保健活動の実施状況、役割受容度である。役割受容度は役割受容尺度を用い、その合計を平均値±0.5SDに基づいて3段階に分け、上位群・下位群の間で比較、分析を行った。結果、有意差が認められたのは、障がい児保育の有無、 「自らの経験が生かせるから」 という保育所勤務の選択理由、待遇の満足度、就労の継続の意志、保育保健活動の実施状況であった。さらに二項ロジステック回帰分析の結果、待遇の満足度の 「職場での人間関係」 と 「労働条件」 「自分の専門性が生かせるから」 という保育所勤務を選択した理由が、役割受容に有意に関連していた。