2019 年 28 巻 p. 87-94
本研究の目的は、小児看護学臨地実習で継続して実施した個人目標共有カンファレンス (以下 : カンファレンス) のもたらす効果と課題を明確化することである。方法は、小児看護学臨地実習でカンファレンスを経験したA大学の学生12名を対象にフォーカスグループインタビューを実施し、質的記述的に分析した。
分析の結果、カンファレンスがもたらす効果として7カテゴリーが抽出された。カンファレンスではほかの学生の受け持ち患児の状況を把握する中で≪受け持ち患児以外への興味≫や≪情報共有による他患児のケアへのスムーズな参加≫という効果が示されていた。一方で、カンファレンスの課題として5カテゴリーが抽出された。質疑に参加する中で≪不十分な応答からくる落ち込み≫という発表者として生じる課題とともに、≪ディスカッション活性化への気負いとしんどさ≫という質問者としての課題も示された。