2020 年 29 巻 p. 9-16
目的 : 本研究は、子どものセルフケアの獲得に向けた喘息をもつ幼児の親へのケアを明らかにすることを目的とした。
方法 : 研究方法は半構造化面接を小児アレルギーエデュケーター看護師10名に実施、質的記述的研究デザインで分析した。
結果 : 【親が喘息管理に必要な知識を獲得できるように説明する】【親が幼児に対するセルフケアを担う必要性がわかるようにケアする】【親のQOLを意識してケアする】【幼児の発達を見極め、幼児にかかわる方法を親に説明する】【幼児がセルフケアに取り組めるかかわり方について親に伝える】【看護師が幼児に指導する姿を通して、親に実践方法を示す】【親が幼児に指導する姿を通して、看護師は親の力を見極める】【親子なりのやり方を獲得できるように親子へケアする】を抽出した。
考察 : 看護師、親、幼児のかかわり合いでの親へのケアが必要であり、親が幼児へかかわる力が向上することで、幼児のセルフケアの獲得につながると考える。