本研究は、全国的なプレパレーション実施状況を把握し、看護師の属性、必要性の認識、学習経験との関連を明らかにすることで、今後の課題を検討することを目的とした。全国の小児科を標榜する病床数400床以上の一般病院と小児専門病院の小児病棟・小児科外来に勤務する看護師1,712名を対象とし、2017年8月~2018年3月に無記名自記式質問紙調査を行った。有効回答数は741(有効回答率43.3%)であった。プレパレーション実施経験者は約8割であったが、最近3か月以内の実施経験者は5割に満たなかった。5段階の実施状況では情報収集・アセスメントの実施者が少なかった。影響要因として、勤務場所、病棟での小児看護経験年数、学習経験があった。今後のプレパレーションにおける課題は、日常的看護への定着、事前の情報収集・アセスメントの促進である。