特別支援学校で医療的ケアを実施する教員が、実地研修や普段の学校生活における学校看護師による支援をどう受け止め、どのような支援を求めているのかを明らかにした。特別支援学校の教員687名に無記名自記式の質問紙調査を実施した。教員262名の質問紙を分析の対象とし、質問項目ごとに単純集計をし、自由記載の回答は質的内容分析を行った。
教員の6割~7割は、実地研修での指導や学校生活における学校看護師からの支援に満足していた。一部の教員は、学校看護師に医療的ケアの実施を十分に見守ってもらえないこと、学校看護師により支援内容に差があることで、不満を抱いていた。教員は、安全安心を保証できる見守り、医療の専門職としての助言、教員とともに子どものことを考えること、教育を意識した支援、教員の実施が難しいケアの代行を学校看護師に求めていた。医療の専門性を発揮し、教員に寄り添うこと、学校看護師間での連携が重要である。