日本小児看護学会誌
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研究
障がい児の在宅生活を専門的にコーディネーションする看護師のアセスメントの様相と必要なスキル
岡田 摩理市川 百香里泊 祐子
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2023 年 32 巻 p. 125-133

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抄録

目的:障がい児の在宅生活を専門的に支援しコーディネーションしている看護師が行うアセスメントの様相を明らかにし、アセスメントに必要なスキルを検討する。方法:小児在宅のコーディネーションを行う看護師6名に約1時間のインタビュー調査を行い、質的記述的に分析した。結果:アセスメントの内容および方法として、【この子の今と未来を見極め、必要な支援を判断する】、【親を中心に家族全体の状況を俯瞰し、生活に必要な支援を見出す】、【他職種の強み・苦手を把握し、協働する方法を検討する】、【行政対応の可能性を探り、支援を継続する策を考える】の4カテゴリを見出した。また、基盤となる姿勢や考え方の3つのカテゴリがあった。考察:結果から、看護師は卓越した状況判断スキルと、創造的な介入を粘り強く追及する介入判断スキルをもっており、基盤には信念や行動基準などの考え方と情報収集、関係構築のスキルがあった。

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© 2023 一般社団法人 日本小児看護学会
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