研究の目的は、Parenting Stress Index-Short Form(PSI-SF)を用いて第1子の乳児をもつ父親の育児ストレスにおける数値を得て、サポートニーズの現状を明らかにすることである。1,147名の父親に調査を依頼し、有効回答数239名(21%)を分析対象とした。育児ストレスは日本版PSI-SFにより測定した。父親のPSI-SFの平均得点は、総点37.3(±8.8)点、子どもの側面18.3(±4.7)点、親の側面19.0(±5.3)点で、先行研究における母親や父親の平均得点よりやや低かった。また、会社や国に対する子育て支援の満足度の平均値は、5点満点中2.8(±1.0)であった。子育て支援におけるサポートニーズは、父親のフレキシブルな育児休業取得の要望という、現在国が力を入れている施策に関する内容と、経済的支援や保育所の充実など以前から存在している継続した課題に関する要望があった。