目的:1型糖尿病 「発症時教育入院プログラム」 を受けた学童期後期から思春期の子どもの療養行動における困難と対処の体験を明らかにする。方法:発症時教育入院プログラムを受けた子ども5名に半構造化面接を実施した。結果:【学校では、周りの状況に左右され思ったように療養行動がとれない】、【自分から病気のことを伝えていないクラスメートや部活の人には理解してもらえない】、【いつもとは違う療養行動に不安がある】、【療養行動があるため、友だちと自由に行動できない】との困難、【療養行動を生活の一部として受け入れ、気持ちを切り替える】、【病名や療養行動は、必要な人だけに必要な内容を伝える】、【療養行動は、周囲に不自然なく短時間に安全に行う】、【友だちや先生と思いを共有して療養行動を継続する】、【緊急時は先生の力を借りながら、運動時や学校で低血糖にならないよう工夫する】との対処が示された。考察:友人との関係における支援が重要である。