日本小児看護学会誌
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研究
大学病院小児対象病棟に勤務する看護師の口腔ケア・口腔ケア教育の実態とその関連要因の検討
工藤 広大朗飯野 英親中島 富有子三好 麻紀青野 広子上野 ふじ美晴佐久 悟
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2024 年 33 巻 p. 202-210

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抄録

 本研究は大学病院の小児病棟、NICU・GCUの看護師を対象とし、患児の口腔ケア、患児・家族への口腔ケア教育の実施状況と関連要因を明らかにすることを目的とした。対象者380名に、口腔ケア、口腔ケア教育実施に関する内容の質問紙調査を行い、280名から回答を得た。看護師による50%以上の口腔ケア実施割合は、小児病棟で11.4%~24.8%、NICU・GCUは27.3%であった。口腔ケア教育実施割合は、小児病棟で1.4%~29.3%、NICU・GCUは0.7%~41.0%であった。口腔ケア実施は小児病棟では、口腔ケア教育の実施と正の相関が見られ、NICU・GCUは、口腔ケアの重要性認識と相関が認められた。口腔ケア教育では、小児病棟で多職種連携の実施と正の相関が認められた。看護師の口腔ケア、口腔ケア教育をより普及していくためには、これらの関連要因を高めることが重要であると考えられた。

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© 2024 一般社団法人 日本小児看護学会
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