日本小児看護学会誌
Online ISSN : 2423-8457
Print ISSN : 1344-9923
ISSN-L : 1344-9923
研究
関節型若年性特発性関節炎の学童に在宅注射を行う親が導入初期に抱える困難と対処
澤本 さおり鈴木 美佐竹村 淳子
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 33 巻 p. 229-238

詳細
抄録

 関節型若年性特発性関節炎の学童に在宅注射を行う親が導入初期にかかえる困難と対処を明らかにすることを目的に対象となる親7名にインタビューを行った。質的記述的に分析した結果、困難では【内服で制御しきれない大変な病気であるということに直面する】、【経験のない注射に怯む】、【子どもの決心を促す難しさ】、【治療への不安と期待の狭間で揺れる】、【自分が子どもに痛みを与えてしまう辛さ】、【間遠な注射を生活に組み込むことが難しい】、対処では【子どものために注射の責任を負う覚悟を決める】、【注射をスムーズに行うための条件をととのえる】、【注射の決心に向かう子どもを待つ】、【子どもに合わせて決心を引き出す】、【子どもの注射に取り組む姿や病状の改善に救われる】、【子どもと注射の痛みが緩和する策を探し求める】、【注射を生活に組み込む】が抽出された。親に子どもの病状の手がかりを伝え、子どもの注射への苦痛を緩和する策を検討する必要性が示唆された。

著者関連情報
© 2024 一般社団法人 日本小児看護学会
前の記事 次の記事
feedback
Top