目的 : 緊急入院をした急性期にある幼児と付き添う家族から看護師はどのような手段で情報を得て、その情報をとらえ、かかわっているかを明らかにする。方法 : Leiningerの民族看護学を用い、主要情報提供者は看護師6名、一般情報提供者は緊急入院をした急性期の幼児と付き添う家族7組15名、医師1名であった。結果 : 大テーマ「看護師は緊急入院をした急性期にある幼児の状態を増悪させないように、幼児と付き添う家族の空間を作って疾患本来の状態をとらえながら、病室を自宅に近い環境へ整えてかかわっていた」の根拠となる4つのテーマが導き出された。考察 : 看護師は病室における親子の空間を作り出し、子どもが家族に向ける自然な表情や動きを観察して異常の早期発見に努めていた。また、看護師は幼児の症状悪化を防ぐために、緊急入院をした急性期から子どもと家族が主体となって自宅に近い空間に近づけるかかわりをしていた。