日本小児看護学会誌
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へき地である離島で生活する医療的ケア児の両親の思い
~へき地で生活するための看護支援~
宮里 優人
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2025 年 34 巻 p. 104-111

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抄録

 医学の進歩を背景に、医ケア児が増加している一方で、緊急時などに対応可能な病院へアクセスしやすい場所で生活することを希望することが推測されるが、居住地の自由な選択が難しい状況にあると考える。本研究では、へき地である離島で生活する医ケア児の両親の思いを明らかにし、へき地で生活するための看護支援を検討する。対象者はB島で生活する医ケア児2名の両親であり、無記名自記式アンケート調査を用いてデータ収集し、質的統合法で分析した。両親は、緊急時の対応や医ケア児への偏見、本音を語れない辛さ、育児の負担といった困難を抱えながらも、島での生活に安堵感を覚え、子どもの成長を願うといった複雑な思いをかかえていた。へき地で生活する医ケア児とその家族が安心して生活できるよう、医療従事者は、養育者の緊急時対応能力の向上、医ケア児とその家族への理解促進、養育者の負担軽減といった多角的な支援の必要性が示唆された。

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© 2025 一般社団法人 日本小児看護学会
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