2026 年 35 巻 p. 200-207
本研究は、肺移植を受けた幼児期のこどもの発達段階を踏まえた看護実践を明らかにすることを目的とした。対象は、小児肺移植の看護経験2年以上かつ小児看護経験5年以上の看護師4名で、半構造化面接にて質的記述的研究を行った。身体・精神・社会的側面を統合した全人的ケアが見いだされた。身体面では、【日常の姿から呼吸状態の観察をする】中で、【自己調整能力の未熟さから生じる呼吸困難に対応する】ことをしながら、【身体の発達の獲得状況に応じたリハビリテーションを促進する】かかわりをした。精神面では、【こどもの声を受け止め応答する】ことで、【非言語的コミュニケーションの再構築をはかる】ことを意識した。社会面では、看護師は家族の養育力をとらえながら、【こどものセルフケア能力を支える】こと、【社会性の発達を意識したかかわりをする】ことを行った。こどもに安全かつ安心できる療養生活を実現し、全人的ケアを実践していた。