2026 年 35 巻 p. 261-268
本研究は、児童・思春期精神医療における看護師の移行期医療支援の実態と認識を明らかにし、児童・思春期精神医療で求められる移行期医療支援に対する示唆を得ることを目的とした。全国児童青年精神科医療施設協議会に加盟している38施設のうち、同意が得られた21施設43ユニットに勤務する看護師509名を対象に、Webによるアンケート調査を実施した。回収率は25.1%だった。回答を得た93.3%の施設で患者が成人期精神医療へ移行していた。移行期医療支援を必要だと認識していた者は89.9%だったが、移行期医療支援にかかわった経験がある者は48.4%だった。また、移行期医療支援に困難感をもつ者は82.0%だった。以上より、看護師の移行期医療支援に関する知識や理解を深めるとともに、成人期精神医療と連携した支援体制の整備の必要性が示唆された。