2026 年 35 巻 p. 269-276
目的:学童期後半の神経発達症(以下、NDD)男児のレジリエンスの構成要素を明らかにする。方法:公立小学校に通学するNDDの5年生~6年生を対象に、自分の特性の受け止め方、困りごと対処法などについて面接した。逐語録をGrotbergのレジリエンスの3要素(I AM、I HAVE、I CAN)に関連する要因について質的記述的に分析した。結果:〔I AM〕は【何事にも一生懸命取り組む】、【明るく場を盛り立てる】、【思いやりがある】、〔I HAVE〕は【良好な関係を築ける友だちの存在】、【多くの友だちの存在】、【憧れの存在】、〔I CAN〕は【適切な医療を自ら受ける】、【一呼吸おき心を落ち着かせる】、【我慢する】、【真向から勝負する】、【他者の力を借りる】、【一度困りごとから逃避する】、【あえて誰にも相談しない】であった。考察:レジリエンス醸成に向け、子どもの体験や感情の言語化と自己理解を促し体験を意味付ける支援が重要である。