日本臨床免疫学会会誌
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W6-1  関節リウマチの病態に関与するCD4陽性T細胞クローンの同定
石垣 和慶庄田 宏文高地 雄太安井 哲郎門野 夕峰田中 栄藤尾 圭志山本 一彦
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2014 年 37 巻 4 号 p. 314b

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抄録
【目的】関節リウマチ(RA)の病態に関与するCD4陽性T細胞クローンの候補を同定する.【方法】RA患者の末梢血と滑膜に浸潤するCD4陽性T細胞のsingle-cell解析を実施した(2例).トランスクリプトーム解析とT細胞受容体(TCR)の配列解析から増殖傾向の強いCD4陽性T細胞クローンの特徴を解析した.また,RA患者(5例)と健常人(5例)から末梢血を採取し,世代シーケンサー(NGS)による網羅的なTCRレパトア解析を実施した.【結果】滑膜に浸潤傾向が強いCD4陽性T細胞クローンではTh1型のgene set,CXCR4,JAK3の発現が亢進しており,RAの病態に関与するクローンであると考えられた.これらのクローンは末梢血中ではCXCR3-CXCR5-CCR6-の分画に集積していた.RA患者ではメモリーCD4陽性T細胞,特にCXCR3-CXCR5-CCR6-の分画においてクローナリティが高く認められた.【結論】我々はNGSという新しい解析手法をsingle-cell遺伝子発現解析とTCRレパトア解析とに応用することで,RAの病態に関与するCD4陽性T細胞クローンの候補を同定した.この手法は従来の実験系よりも仮説に依存しないものであり,新たな知見が得られる可能性があると思われる.
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© 2014 日本臨床免疫学会
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