日本臨床免疫学会会誌
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総説
トファシチニブのリンパ球への影響と臨床効果および副作用との関連性
園本 格士朗田中 良哉
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2015 年 38 巻 6 号 p. 443-447

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抄録

  関節リウマチ治療はサイトカインを標的とした生物学的製剤の登場で劇的に進歩した.近年では低分子化合物である分子標的治療薬が精力的に開発され,Jak阻害剤トファシチニブが本邦でも使用可能となっている.トファシチニブは複数のサイトカインシグナル伝達を抑制し,高い臨床効果をもたらす一方,これまでの生物学的製剤と異なった副作用プロファイルを呈する.本稿では,特に帯状疱疹に関し,国内外の最新知見を紹介する.

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© 2015 日本臨床免疫学会
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