日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P1-18 全身性強皮症におけるエキソソームの発現とその機能
中村 香代神人 正寿福島 聡尹 浩信
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2016 年 39 巻 4 号 p. 383b

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抄録

  エキソソームは様々な細胞から細胞外環境へ放出される50~1,000 nmの小胞である.血液などあらゆる体液中に存在し,内部に蛋白や脂質,そしてmRNAやmicroRNAなどの核酸を有しているため,近年は細胞間コミュニケーションツールとして注目されている.我々の研究の目的は全身性強皮症(SSc)におけるエキソソームの発現異常やその役割を解析することである.SSc皮膚由来の線維芽細胞においては,健常人由来の線維芽細胞と比較してエキソソームの主要マーカーであるCD9,CD63およびCD81の発現が増加していた.また,SSc患者由来線維芽細胞の培養液中のエキソソームは健常人由来線維芽細胞において,I型コラーゲンの発現を増加させた.一方,SSc患者血清でのエキソソーム量は健常人と比較して低下しており,特に皮膚潰瘍など血管病変との相関がみられた.これらの結果より,SSc皮膚ではエキソソームの量と質が変化している可能性と,microangiopathyによりエキソソームの組織中から血管内への移行が妨げられた結果,血清エキソソーム量が低下している可能性があると考えられた.

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© 2016 日本臨床免疫学会
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