日本臨床免疫学会会誌
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血小板減少症を伴ったSLEに対して脾動脈塞栓術を施行した1症状
前廣 康平菅原 正弘橋本 博史廣瀬 俊一
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1990 年 13 巻 2 号 p. 165-169

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抄録
γ部分的脾動脈塞栓術(partial splenic embolization; PSE)を施行した著明な血小板減少を伴う全身性エリテマトーデス(SLE)の1例を報告する.
患者は30歳女性でplatelet associated IgG (PAIgG)およびLupus anticoagulant (LAC)陽性のSLEでsteroid療法を施行していたが, steroid剤の減量とともに血小板数が著しく減少し, 1.0×4l以下となった.このため, betamethasone 50 mg/日3日間のセミパルス療法, γ-globulin大量療法を3回ずつ施行したが一時的な効果しか得られなかった.脾摘術を行うには危険性が高いためPSEを施行した. PSE施行後は, 1年を経ても血小板数は3.0×104l~5.0×104l程度を維持している. steroid抵抗性の血小板減少を伴った腎機能低下のあるSLEで内科的治療が無効な場合, PSEは比較的侵襲が少なく有効な治療法であると考えられる.
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