日本臨床免疫学会会誌
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下垂体機能低下症および原発性甲状腺機能低下症を合併した抗リン脂質抗体症候群の一例
池田 圭吾松下 雅和安藤 聡一郎関川 巌飯田 昇橋本 博史
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2000 年 23 巻 1 号 p. 37-42

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抄録
症例は, 39歳女性,低血糖による意識混濁発作にて当院内科に入院.その原因精査の結果,下垂体機能低下症と原発性甲状腺機能低下症があり,また,頭部画像検査にて下垂体のempty sellaを認めた.同時に,抗リン脂質抗体陽性で血小板数減少もあり,抗リン脂質抗体症候群と考えられた.既往歴より,本例はSheehan症候群の可能性が高く,抗リン脂質抗体症候群と内分泌疾患の関連性について示唆に富む症例と思われ報告した.
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