2016 年 44 巻 3 号 p. 99-105
分娩監視装置を用いて瞬時心拍数の変動を計測し, 同時に記録したpolysomnography検査より得られた睡眠段階との関係を検討した。睡眠時無呼吸を主訴に来院した患者のうち, 15分以上持続するN2, N3, REM期の睡眠段階を有した小児10例を検討対象とした。N2とN3は瞬時心拍数変動パターンから区別されず, 両者とも変動性の少ない波形であった。N2・N3の瞬時心拍数変動波形は, 多くは5–15bpmの振幅の基線細変動であり, 最下点曲線の下頂点の心拍数の差は5bpm以内であった。これに対し, REMの瞬時心拍数変動波形は, 変動性の大きい波形であった。基線細変動の同定は不明確であり, 変動幅が15–20bpmで変動周期が10–40秒の大きな長変動がみられた。また, 最下点曲線の下頂点の心拍数は大きく変動し, 5–30 bpmの差がみられた。瞬時心拍数変動波形でN2, N3とREMは区別することが可能であった。