臨床神経生理学
Online ISSN : 2188-031X
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ISSN-L : 1345-7101
特集「神経発達障害の病態を臨床神経生理学でどこまで解明できるか?」
幼児期の自閉スペクトラム障害の脳機能の特徴
幼児用MEGによるアプローチ
菊知 充廣澤 徹吉村 優子
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2025 年 53 巻 1 号 p. 60-65

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抄録
神経発達症の脳機能研究は, 生物学的メカニズムの解明を目指し, 近年大きく進展してきた。20世紀には神経発達症を含む精神疾患の診断基準が統一され, ある程度, 均一な診断が可能となった。さらに近年は脳機能測定技術が目覚ましく進歩し, 自閉スペクトラム症 (ASD) などにおける脳機能に関する多くの知見が得られている。しかし, これらの疾患は遺伝と環境の複雑な相互作用を反映しており, 臨床症状の多様性も影響して, 病態メカニズムの完全な解明には至っていない。これからも年齢や症状の多様性を考慮したデータの集積が必要であり, 神経発達症の診断・治療における生物学的指標の確立はまだまだ難題である。本総説においては, 現時点における幼児用脳磁図計 (MEG) による幼児期ASDの研究成果について報告すると同時に, 神経発達症の幼児期の脳研究の難しさについても考察する。
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