2025 年 53 巻 3 号 p. 155-160
サルコイドーシスは, 原因不明の全身性炎症性疾患で非乾酪性類上皮肉芽腫病変を特徴とする疾患である。サルコイドーシスで障害されるのは主として肺や眼, 皮膚であり, 神経が障害される頻度は一般的に5%とされる。筋サルコイドーシスは神経よりさらに頻度が低いと考えられている。サルコイドニューロパチー, サルコイドミオパチーいずれも電気生理検査では確定診断は困難である。画像検査ではMRI, 18F-FDG/PET-CTが有用であり, 組織生検が確定診断には極めて重要となる。ただし, いわゆる肺, 眼, 心といったサルコイドーシス好発部位に症状や画像所見が無いニューロパチーやミオパチー症例についてはサルコイドーシスが鑑別診断に挙げられず, 見逃されている可能性があることを念頭に診療にあたる必要がある。