子育て研究
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保護者にとっての「放課後子ども教室」
―岐阜市「放課後チャイルドコミュニティ」事業を事例として―
益川 浩一
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2013 年 3 巻 p. 28-33

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抄録
本稿では、岐阜市における「放課後子ども教室」の実践を事例として取り上げ、「放課後子ども教室」に参加している児童の保護者を対象にしたアンケート調査結果の検討をもとに、児童の保護者は「放課後子ども教室」についてどう感じているのかについて報告を行った。「放課後子ども教室」に参加している子どもの保護者からは、「放課後子ども教室」をめぐって、①子どもたちがさまざまな遊びや活動を体験できる場である、②子どもの変化が感じられる場である、③子どもの安全な遊び場であり、子どもの人間形成において地域がもつ意義が確認された、と捉えられていた。「放課後子ども教室」においては、地域の大人たちが地域ボランティアとして関わり、多様な活動が行われていた。「放課後子ども教室」は、一定程度、多様な人びととの共同活動とコミュニケーションを通じて子どもの人間形成(社会化)が図られる場であり、「開かれた家庭」が形成される契機として捉えることができる。
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© 2013 日本子育て学会
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