日本臨床腎移植学会雑誌
Online ISSN : 2760-1714
Print ISSN : 2187-9907
総説
腎移植患者における BKウイルス尿症単独例の臨床像
升谷 耕介Parmjeet Randhawa
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ジャーナル 認証あり

2013 年 1 巻 2 号 p. 143-150

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抄録

BKウイルスは腎移植患者における重要な病原体である。現在,ウイルス血症の段階での先行的な免疫抑制薬の減量が推奨されているが,ウイルス尿症に注目した研究は少ない。著者らは血症や腎症に進展しなかったBKウイルス尿症385例とウイルス陰性群515例で,拒絶反応の発症率,エピソード数,組織所見,ステロイドに対する反応性,移植腎生着率を比較した。尿症は(a)低ウイルス量尿症,(b)一過性尿症,(c)持続尿症の3群に分けて検討した。持続尿症群ではウイルス陰性群と比べ拒絶反応を多く繰り返した。持続尿症群に起きた拒絶反応の多くは尿症が先行し,尿症の期間に発症した。尿症期間内に発症した拒絶反応の多くはステロイド抵抗性を示し,尿症の併存は間質線維化やBanffグレードとは独立したステロイド抵抗性因子であった。BKウイルスは尿症の段階から移植免疫を刺激し,拒絶反応を惹起する可能性がある。ただし,尿症単独例の意義は多施設での前向き研究によって検証されるべきである。

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© 一般社団法人日本臨床腎移植学会
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