2026 年 14 巻 1 号 p. 104-107
腎移植術後に膀胱尿管吻合部で発生する移植尿管関連合併症に対する外科的治療法の1つとして,自己尿管を移植腎盂に吻合するpyeloureterostomyが知られている。従来,本術式は開放手術により施行されてきたが,近年では海外においてロボット支援下での腹腔鏡手術の報告も散見される。一方,本邦において腹腔鏡下での本術式は依然として一般的ではない。今回,腎移植術後に移植尿管壊死に伴う膀胱尿管吻合部縫合不全から尿漏を発症し,尿管ステント留置による保存的治療では改善が得られなかった症例に対し,腹腔鏡下で自己腎摘出およびpyeloureterostomyを一期的に施行し,良好な経過を得た症例を経験した。本術式は,移植尿管関連合併症に対する低侵襲かつ有効な治療選択肢の1つとなり得ると考えられる。