日本臨床腎移植学会雑誌
Online ISSN : 2760-1714
Print ISSN : 2187-9907
総説
腎移植医療における腎代替療法専門指導士とは
高上 紀之酒井 謙
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2026 年 14 巻 1 号 p. 31-35

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抄録

日本の腎代替療法選択は大きく血液透析(HD)に偏っており,腹膜透析(PD)や腎移植の全体に占める割合は少ない。個々の患者の背景に応じた適切な治療選択を患者と医療者が一緒に行う共同意思決定(SDM)が重要視され,在宅治療の推進や医療費抑制が求められる背景のなか,国はPDや腎移植を推進する施策をとってきている。腎代替療法医療専門職推進協会により新たに「腎代替療法専門指導士」資格が新設され,本資格は診療報酬における人工腎臓導入期加算と結びついたものとなっている。腎代替療法専門指導士は各医療専門資格をバックグラウンドに有し,腎代替療法選択におけるチーム医療の中心的役割を担い,在宅透析の普及や腎移植を増やすための試みを実践する。また,腎代替療法医療専門職推進協会ではその設立当初から,透析の見合わせに対して,適切な緩和ケアを提供できる指導士体制の構築を掲げている(日本腎代替療法医療専門職推進協会定款(抜粋)第2章第3条)。腎移植領域では,献腎移植への関与やドナー増加への試みも求められている。今後の腎移植数増加が見込まれるなか,腎移植診療において腎代替療法専門指導士の果たす役割は大きくなっていくと考えられる。

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© 一般社団法人日本臨床腎移植学会
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