日本臨床腎移植学会雑誌
Online ISSN : 2760-1714
Print ISSN : 2187-9907
総説
IgA腎症の再発と治療戦略
山本 泉
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2014 年 2 巻 1 号 p. 36-43

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抄録

免疫抑制剤の改良は,急性拒絶反応の頻度を激減させてきた。現在では,移植腎生着年数を20年以上にするための治療方針が模索されている。再発性腎症は移植腎喪失の原因の第3番目であり,最近,IgA腎症を原疾患とする腎移植は,長期的に腎予後不良で,巣状糸球体硬化症の次に重要な疾患群であることが判明し,原因として,再発性IgA腎症が推測されている。したがって,再発性腎症において,IgA腎症は,重要な疾患群に位置付けられる。再発性IgA腎症においては,再発リスクを特定し,再発を正確に診断し,再発時においては,進展リスクを適切に評価することが重要である。再発性IgA腎症の治療法は確立されておらず,Native kidneyにおけるIgA腎症の治療に準ずる。今後,IgA腎症を原疾患とする腎移植症例に対し,予防法や再発時の治療法に対する介入研究に注目していく必要がある。

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© 一般社団法人日本臨床腎移植学会
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