日本臨床腎移植学会雑誌
Online ISSN : 2760-1714
Print ISSN : 2187-9907
原著
術前抗体除去療法を行わなかったABO血液型不適合腎移植
佐々木 秀郎佐藤 雄一薄場 渉吉江 秀和小田 恵子青木 直人蜂須賀 智目時 弘彰北島 和樹工藤 浩也中澤 龍斗小板橋 賢一郎松井 勝臣谷澤 雅彦柴垣 有吾力石 辰也
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2015 年 3 巻 1 号 p. 81-85

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抄録

【目的】術前に抗体除去を施行しなかったABO血液型不適合腎移植の短期成績を確認する。【方法】抗血液型抗体が32倍以下の13症例に対し,抗体除去療法を行わずにABO血液型不適合腎移植を実施し,成績を後方視的に検討した。導入免疫抑制は2週間前からミコフェノール酸モフェチルおよびメチルプレドニゾロン,手術8日前・1日前にリツキシマブ100mg/day,手術3日前からカルシニューリン阻害薬を用いた。手術当日と4日目にバシリキシマブを投与した。【結果】13例中急性細胞性拒絶反応を3例で経験したが,抗血液型抗体による抗体関連型拒絶反応を発症した症例はなく,血清クレアチニンは1.4±0.4mg/dL(0.68~2.08mg/dL)で経過中である(経過観察期間794±516日(180~1,801日))。【結論】抗血液型抗体が32倍以下の症例では,術前の抗体除去療法を行わなくても短期的には良好な成績であった。

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