日本臨床腎移植学会雑誌
Online ISSN : 2760-1714
Print ISSN : 2187-9907
臨床研究報告
腎移植後3ヵ月時EVR導入症例の1年目生検病理診断に関する検討
石村 武志原 重雄岡田 卓也岸川 英史西村 憲二川喜田 睦司野島 道生山本 新吾市川 靖二藤澤 正人
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2015 年 3 巻 2 号 p. 222-225

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抄録

【目的】兵庫Renal Transplant研究会では,腎移植後3ヵ月でEVRを追加しCNIを減量する多施設共同研究を行っている。今回は定期腎生検を含め検討を行った。【方法】2015年2月までの登録患者は34例,定期腎生検を行ったのは30例。EVR目標トラフ値は3~8ng/mLとし,CyA 50ng/mL,Tac 3ng/mLを目標トラフ値として減量した。EVR導入前,開始後9ヵ月の腎生検を単一病理医が診断した。【結果】EVR,CyA,Tacはほぼ目標通りのトラフ値に調節されていた。有害事象も諸家の報告と同等で,eGFRは1年でほぼ不変であった。EVR開始前と9ヵ月後の病理診断の比較では,IFTA症例は6例から7例への増加にとどまった。【結論】EVR導入後9ヵ月生検の病理診断では明らかな傾向は見いだされなかったが,今後症例数と観察期間を重ね検討を行っていく予定である。

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© 一般社団法人日本臨床腎移植学会
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