日本臨床腎移植学会雑誌
Online ISSN : 2760-1714
Print ISSN : 2187-9907
症例報告
栄養指導により肥満が改善した生体腎移植ドナーの2症例
服部 文菜岩田 加壽子渡部 小央里浦和 愛子西川 晃平杉村 芳樹
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2015 年 3 巻 2 号 p. 226-228

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抄録

【背景】生体腎移植のドナーガイドラインにて,ドナー適応基準に高血圧,肥満,糖尿病などの生活習慣病が明示されている様にエネルギーや塩分過多の是正は重要である。そこで今回,栄養指導で肥満改善がみられた,ドナー候補者と移植後ドナーの症例を報告し,栄養指導の効果を考察する。【栄養指導】当院の継続栄養指導では,指導毎の体組成データ,食事記録による食事摂取量,検査所見,活動量などから総合的な栄養評価を行い,問題点を抽出し,患者のライフスタイルに合わせたオーダーメイドの指導を繰り返し実施している。今回の症例においても糖質や脂質からのエネルギー摂取過剰と塩分過多,活動量の不足が問題であった。【結論】肥満症例では,栄養指導にて随時栄養バランスを修正しながら活動量の増加を促すことにより,骨格筋量を維持したまま体脂肪量のみを減少させることが可能であった。また,ドナーにおいても提供後の腎機能保護のため,個々の生活環境を考慮した提供前からの継続的な栄養介入の必要性が示唆された。

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© 一般社団法人日本臨床腎移植学会
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