2016 年 4 巻 2 号 p. 196-201
【目的】ドナー特異的抗体(donor specific antibodies:DSA)の検出にはsolid phase immunoassays(SPI)法が広く用いられているが,試薬によって血清に対する反応が異なる可能性がある。今回われわれはHLA抗体特異性同定試薬であるLABScreen Ⓡ Single Antigen(LSSA)とWAKFlow Ⓡ HLAクラスⅠ(HR)の反応性について検討した。【方法】LSSAでHLA抗体が検出された血清24検体を用いて,LSSAとHRに共通の43種類のHLA抗体(計1,032例)を対象とした。HRで測定しLSSAの結果と比較した。【結果】一致率は94.7%で,LSSA陽性HR陰性を31例,LSSA陰性HR陽性を24例認めた。【結論】LSSAとHRは一部で反応性が異なっていた。とくにDSAに関してはSPI法だけでなく細胞での反応性も確認する必要があると考えられる。