2016 年 4 巻 2 号 p. 202-207
【目的】長崎大学では1965年に第1例目の献腎移植を施行し,2015年までの約50年の間に226例の腎移植を行った。当施設約50年の腎移植の歴史を顧みるとともに,その治療成績を報告する。【対象】当施設で施行した腎移植226例。献腎移植74例/生体腎移植152例で,移植時レシピエント年齢37±13歳,ドナー年齢48±13歳であった。原疾患は慢性糸球体腎炎174例(77%),糖尿病性腎症8例(4%)であり,移植前平均透析歴は63ヵ月であった。【結果】対象226例の生着期間は9.3±8.9年で,長期生着例は20年以上生着33例(15%),30年以上生着5例(2.2%)であった。生着率は献腎移植が5年 65.4%,10年 55.8%,生体腎移植が5年 76.2%,10年 70.1%であった。機能喪失を114例に認め,喪失理由は慢性移植腎機能障害49例(42%),死亡41例(36%),急性拒絶反応19例(17%)であった。【結語】長崎大学における腎移植226例をまとめた。当施設の経験は本邦の腎移植の歴史そのものであると考えられた。