日本臨床腎移植学会雑誌
Online ISSN : 2760-1714
Print ISSN : 2187-9907
原著
ABO血液型不適合腎移植における術前アフェレシスとしての選択的血漿交換(Selective PE)の有用性の検討
長沼 俊秀武本 佳昭岩井 友明桑原 伸介内田 潤次仲谷 達也北村 孝一升田 吾子
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2016 年 4 巻 2 号 p. 212-215

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抄録

【背景】ABO血液型不適合腎移植の移植前には,数回のDFPPもしくはPEが行われるが副作用が問題点になる。今回われわれはアルブミン置換によるSelective plasma exchange(SePE)の有用性について検討した。【対象と方法】血液型不適合腎移植レシピエント7症例において,抗体除去療法として全13回のSePEを施行した。分離膜としてEvacure EC-4A10(川澄化学工業)を使用,処理量は1.5~2PVとし,置換液は5%アルブミンを使用した。SePE前後で,抗血液型抗体価,IgG,IgM,フィブリノーゲンを測定し低下率・除去率を検討した。【結果】SePEにより,血清抗体価(IgG)は抗体価高値であった1症例を除き全例が1~2管低下,IgG除去率67.9±6.3%,IgM除去率10.6±7.1%,フィブリノーゲン除去率30.5±6.3%であった。副作用などは軽度なものを認めるのみであった。【結語】SePEは血清抗体価があまり高くない状態では抗体価を下げることが可能で,かつ凝固因子の喪失も軽度で副作用も少ないため有用な治療法になるのではないかと考えられた。

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© 一般社団法人日本臨床腎移植学会
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